思考断片

マーケティングは、信用を得るための様々な活動だ。

 

「とてもいい商」を開発した人はマーケティングをする必要がない。なぜなら、「とてもいい商品」は多くの人から必要とされるから、そうした人たちに出会いさいすれば、どんどん売れるからだ。しかし、「とてもいいマーケティング」をすれは「とてもいい商品」じゃなくても売れるのではないか、となんとなくこれまで感じていた。「とても悪い商品」では、マーケティングのしようがないのかもしれないが、普通の商品なら、「とてもいいマーケティング」をすれば売れるに違いなのだ。

少し前までは、実はそうは思っていなかった。最近2人のひとから、色々話を聞いてそう思うようになった。一人は、一緒に仕事をしている人で、ずっとマーケティングをやってきて実績のある人だ。もう一人は、実際に会った人ではなが、YouTubeで話しているのを聞いて、ピンときた。これまで、自分の中で体系付けられなかったもやもやが、一瞬にして、線になり、面になって、スマートな立体になった。こういうことは一生のうちでもそう何回もあることではない。

これまでは、いい商品を作ることにだけ夢中になっていたが、ずっと疑問があった。それは、あの会社より絶対いいもの作ってるはずなのに、あの会社より売れないのはなぜ?あの会社より年商が低いのはなぜ?

いいものを作ることに夢中になるのは絶対に正しい。それを止めたらすべてはお終いになってしまう。いい物を作ったら、それを他人に「いいもの」と認識してもらわなくてはならない。なんでもいいが、例えば冷蔵庫が壊れてしまって、新しいものを買わなくてはならなくなったとき、A社の製品にするか、B社の製品にするかというとどうするだろうか?A社もB社も自社の製品がいいと言っている。

判断は、どちらにより信用があるかに大きくかかってくる。信用とは実績であり、市場に関わった時間の長さであり、知名度であり、社長や社員の人柄であり、時には冷徹なまでのシビアさだ。

マーケティングは、この信用を得るための様々な活動であると考えたとき、これまで自分の中でむなしく響いていた様々なマーケティング用語が、にわかに線になり、面になって、流線型の立体になって、自分の中で力強く動き出したのだ。

半年後が楽しみで仕方がなくなった。

[2014/02/03]

INFORMATION

小平隆一
(James Odaira)
株式会社ブランスリー報道社
代表取締役社長

青山学院大学英米文学科中退
武蔵野美術大学油絵学科卒業

東京都世田谷区在住
こののアバターは、ネット空間における社長の姿です。J社長と呼んでください。積極的に情報発信をしていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。

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