思考断片

カリスマパン職人も、カリスマピッツァ職人も...

 

最近は、もっぱら編集部デスクとしての仕事に追われていて、現場で取材する機会が減ってしまった。
しかし、最低限の頻度で取材をしていないと、体の調子が悪くなってくるので、時間をやりくりして、なるべく取材に出るようにしている。

いつもは、パン職人を取材することが多いのだが、先日は、ある有名なピザ職人の講習会を取材する機会を得た。ナポリでみっちりと修業した人で、イタリア人のピッツァ職人より、すごいんじゃないかと思わせるぐらい、ナポリピッツァに対する思いが深いことが、ひしひしと伝わってきた。

パン職人にも、多くの人を振り向かせる魅力的な人はいるが、ピッツァ職人にも同じようにリーダー的な魅力的な人はいるのだな、と思った。

カリスマパン職人も、カリスマピッツァ職人も、魅力的だが、では、その魅力をもたらしているものはなんだろうかと、考えてみた。

ます、カリスマパン職人も、カリスマピッツァ職人も、パンやピッツァに対する思いが深い。その深さは半端ではない。海より深い。多分それが、最も根源的な原動力だ。

そして、すべてのことに、「なぜ」と問いかける癖がある。職人としての様々な技についての「なぜ」を深く追求するのだ。「こういう理由でこうする」と理解して、その理解が、「だから、ああいう理由でああするんだ」という理解に発展し、さらに「つまりは、こうすればいいんだ」という結論に到達することができる。要するに思考が極めて論理的なのだ。自分の仕事を科学するすべを知っているとも言える。

そういう人たちは、時間の経過とともに加速度的に自分の仕事を深めていく。その進歩はとどまるところを知らない。

そういう人たちは、それだけでもすでにすごいのだが、その中の何人かには、持って生まれた華がある。それが、カリスマパン職人だったり、カリスマピッツァ職人だったりするのだ、と思った。

[2014/03/18]

INFORMATION

小平隆一
(James Odaira)
株式会社ブランスリー報道社
代表取締役社長

青山学院大学英米文学科中退
武蔵野美術大学油絵学科卒業

東京都世田谷区在住
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