思考断片

害悪にしかならないことはしない方がいい。

 

 ITによる様々なプロモーションの提案をしていると、「うちの商品はなかなか売れないから、ウェブで宣伝したい」「売り上げが3割落ちてしまったので、IT戦略を強化したい」などと相談されことがある。こうした相談に対する私の答えはこうだ。

 「商品がなかなか売れないのなら、売れるように商品を改良すべきだし、売り上げが3割落ちたのなら、その原因を突き止め、そこを改善すべきだ」
 
 広告宣伝はあくまで、本来売れる要素がある商品について、その売れる要素を広く知らしめて、その商品が正当に評価されるようにすることであって、売れる要素のない商品を無理やり売れるようにすることではない。もしそんなことができるとしたら、そしてやったとしたら、それは社会にとって、経済にとって、害悪にしかならいない。

 そして、害悪にしかならないことはしない方がいい。

[2014/11/04]

INFORMATION

小平隆一
(James Odaira)
株式会社ブランスリー報道社
代表取締役社長

青山学院大学英米文学科中退
武蔵野美術大学油絵学科卒業

東京都世田谷区在住
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