思考断片
それにしても猪瀬氏にしても舛添氏にしても...
舛添要一氏が都知事辞任に追い込まれ、都知事選が間もなく行われる。彼の前の都知事の猪瀬直樹氏も、「政治と金」の問題で辞任に追い込まれている。
公の極地である政治活動の場においては、お金に関して、少しでも法に触れることはもってのほかだし、公私混同が疑われるようなことも絶対に避けなければならないのは当然のことだ。
それにしても猪瀬氏にしても舛添氏にしても、東京のため、日本のためということを考えると、もったいないな、としみじみ思う。そして、私の胸の中には、何かもやもやしたものがくすぶっている。
不謹慎だと言われそうなので、これまで言わなかったが、この機会に、批判を覚悟で言いたいと思う。いつの頃からか、日本人の心に余裕の部分というか、遊びの部分というか、そういった、生活していく上での潤滑油のようなものがなくなってしまったように思う。
マスコミは重箱の隅をつつくようなことばかりしてはいないだろうか。子供の頃、「国会議員は日本中どこへ行くにも電車はただ」という趣旨の話を聞いて、不公平だとは私は思わなかった。むしろ、大変な仕事なのだから、それぐらいいいのではと思ったし、「お疲れ様です」と感謝の念が自然に沸いてきたものだ。
公職の極みである政治家が、お金の問題について、襟を正さなくてはならないのは当然のことという大前提を踏まえた上で、我々有権者の側も、重箱の隅をつつくような批判のための批判をしてはいないかと、自省してみることも必要ではないかと思うのだが...
[2016/07/14]