思考断片

ネタを演じる漫才やコントの価値が、もっと見直されてもいいような気がする

 

最近、テレビをあまり観なくなった。理由は、つまらないからだ。何となくテレビをつけていて、たまたま「面白いな」と思わせてくれる番組に遭遇することがあるが、そうした場合は、NHKの番組であることが多い。

私は元来それほど堅苦しい人間ではないが(仲良くなる前のお互いに表面しか見えていない状態では、堅苦しい印象を与えてしまうことも多いようだが)、どうも、最近は民放の番組がつまらなく感じるようになってきた。バラエティー番組も、見ている瞬間は単純に笑えるが、あえて時間を割くほどのものでもないと思ってしまう。

僕が注目しているある社会学者が、「日本のコメディアンは、何が正しくて、何が間違っているかとか、そういうある種の社会性みたいなものを、ある時点で完全に捨て去ってしまった。一方で、アメリカやヨーロッパの国々のコメディアンは、嫌味なく社会性を織り交ぜながら人々を楽しませようと、試行錯誤を繰り返す」と言っていた。

どちらがいいとか悪いとかの話ではないが、日本の場合は、少し極端になってきていて、人々の日常に存在し、しかもあまり上品ではない笑いを先鋭化したようなものが、大半を占めているように思える。それはそれで悪くない。全体とのバランスの問題だ。

日本で一番人気のあるお笑いタレントが「雑談を笑いという商品に変えた」と言った。それはそれで革命的だったが、ネタを演じる漫才やコントの価値が、もっと見直されてもいいような気がする。

[2020/06/20]

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INFORMATION

小平隆一
株式会社ブランスリー報道社
代表取締役社長

青山学院大学英米文学科中退
武蔵野美術大学油絵学科卒業

東京都世田谷区在住