思考断片

やはり、トランプ大統領は「こまったちゃん」になってしまった

 

アメリカ大統領選挙の投票日から2週間が経ち、当初は、どの主要メディアもバイデン候補、トランプ候補のどちらにも軍配を上げられない状態が続いていたが、10日経った11月13日にABCテレビが、民主党のバイデン候補が勝利を確実にしたと伝えたほか、その他の主要メディアもバイデン候補の勝利が確実になったことを伝えた。

これを受けて、トランプ大統領が敗北宣言をして、バイデン次期大統領のもとで、団結しようという主旨の演説を行うというのが、アメリカのこれまでの流儀だったのだが、ある程度予想していたこととは言え、やはり、トランプ大統領は「こまったちゃん」になってしまった。

「選挙が民主党によって盗まれたとか」「トランプ票が意図的に破棄された」などといった主張を繰り返し、法廷闘争を乱発しているのだ。当地の様々な報道を総合すれば、ほぼすべての主張が、裁判官が呆れ果てるぐらい、根拠のないものになっているという。

あるレポーターは、「これまでにまっとうな証拠が示されたケースはただのひとつもない」と言っていた。イエスマンの弁護士たちが哀れでならない。

しかし、トランプ大統領は、前回勝利した時より多くの票を獲得しており、ニューヨークで、「今回の選挙は違法だ」などと叫ぶ人たちが一万人規模で集まるなど、トランプ大統領を熱狂的に支持する人たちが、この国にはごまんといるのだ。アメリカ民主主義のそこはかとない迫力と、空恐ろしい危うさが、大きな音を立てながら渦巻くのを目の当たりにして、私はただただ圧倒されるばかりだ。(RO)

[2020/11/21]

INFORMATION

小平隆一
株式会社ブランスリー報道社
代表取締役社長

青山学院大学英米文学科中退
武蔵野美術大学油絵学科卒業

東京都世田谷区在住