思考断片

小規模ベーカリーにおけるAI導入の現実的シナリオ――製造ではなく経営補助から始まる変化

 

現在の小規模パン店ではAI導入はほぼ見られないが、将来的に取り入れるとすれば、製造設備よりもまず「経営判断の補助」から始まる可能性が高い。

最初の段階として考えられるのは、販売データや天候、曜日傾向などをもとに翌日の仕込み量を予測する需要管理のAI化だろう。

個人店ではロスの数%の上げ下げが利益に直結するため、焼き過ぎや売り逃しを減らす仕組みは現実的な導入領域といえないだろうか。

その次は、SNSでの反響や予約状況を分析して人気商品の動きを可視化し、品揃えや焼成タイミングを調整する運用支援の分野ではないか。

製造工程そのものをAIが担う未来はすぐには訪れないと考えられるが、発酵時間の目安提示や温度管理の補助など、職人の判断を裏側から支えるツールとして徐々に浸透する可能性はあるかも知れない。

つまり、小規模ベーカリーのAI化は“ロボット化ではなく、勘を数値で支える道具として始まり、店主が本来の味づくりや接客に集中できる環境づくりへと進んでいく――そんな未来像が、もっとも現実的なシナリオではないだろうか。

[2026/02/23]

INFORMATION

小平隆一
(James Odaira)
株式会社ブランスリー報道社
代表取締役社長

青山学院大学英米文学科中退
武蔵野美術大学油絵学科卒業

東京都世田谷区在住
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