思考断片
「オールドメディア」批判では見えないもの - 表層ではなく本質を伝える
新聞やテレビを「オールドメディア」と一括りにして、時代遅れだと断じる見方がある。確かに、変化への対応が遅い面や、画一的に見える面は否定できない。しかし、情報空間全体を見渡したとき、ネット上の発信が常に新聞や雑誌を上回っているかといえば、そう単純ではない。
現実には、収益化を急ぐあまり、事実確認の甘い情報、感情をあおるだけの論調、根拠の乏しい断定がネットにはあふれてる。速さや拡散力はあっても、物事を正確に捉え、その背景や構造までを深く読み解く力は、新聞やテレビもまだ勝るとも劣らない。
だからこそ今、必要なのは、目新しい話題を次々と追うだけの媒体ではなく、表面の現象にとどまらず、その背後にある物事の流れ、経営の論理、技術の本質を丁寧に掘り下げる媒体だ。
私は常にそのような情報発信をしていきたいと考えている。単なる情報の速報ではなく、パン業界で起きている出来事を、構造として理解するための視点を提供することの重要性が、情報が過剰な時代にあって、むしろ一層増していると確信している。
[2026/03/20]


