思考断片

パン用オーブンへのAIの導入

 

 パン用オーブンへのAIの導入について、いろいろと想像力を働かせて考えることがある。焼き色や膨らみ具合などを、画像でとらえて認識させ、アイテムごとに、成功した場合の焼成例だけではなく、失敗した場合の焼成例も合わせて、様々なケースのデータを学習させたら、データを学習させた人が理想とするパンを自動的に焼いてくれるようにならないだろうか。

 画像という視覚だけでなく、嗅覚や触覚もデジタルで認識できるようになって、それらの方向からの学習も付け加えれば、さらにきめ細かな自動焼成ができるだろう。

 一昔前に、マイコンに焼成工程を温度と時間で記憶させて、アルバイトのスタッフでもパンが焼けるというのがあったが、AIによる自動焼成はもはやそんなレベルではない。熟練の職人の感性をAIに学習させるのだから、可能性が飛躍的に広がるのではないだろうか。

 例えば、カリスマ職人の製パン技術を売りものにする多店舗展開のベーカリーであれば、技術の伝達をオーブンという機械に対してもできることになるので、技術を持ったパン職人と、技術を持った機械とが二人三脚で仕事をすれば、店舗展開の効率を飛躍的に上げられるのではないだろうか。

[2019/09/14]

INFORMATION

小平隆一
(James Odaira)
株式会社ブランスリー報道社
代表取締役社長

青山学院大学英米文学科中退
武蔵野美術大学油絵学科卒業

東京都世田谷区在住
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